RADIOISOTOPES
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ラットの絶食時の血清甲状腺ホルモン濃度に影響を及ぼす因子について
―とくに気温との関係について―
丹野 宗彦山田 英夫村木 俊雄田渕 博己村田 啓千葉 一夫浅津 正子小野寺 洋子千田 麗子染谷 一彦
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1983 年 32 巻 6 号 p. 271-274

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抄録

ラットを用いて絶食時の飼育温度が甲状腺ホルモンの代謝, 動態にどのような影響を及ぼすか検討した。その結果, 23℃, 5日間の絶食では, 血清サイロキシン (T4) , 3, 5, 3'-トリヨードサイロニン (T3) , free T4およびreverse T3 (rT3) 値は対照群に比して有意の低下を示した。絶食群間でT4, free T4およびrT3値を比較してみると, free T4値は低温になるほど増加傾向を示したのに反して, T4値は, 23℃, 18℃, 15℃絶食群間では有意差を認めなかった。また, rT3値は寒冷になるほど増加傾向を示した。30℃絶食群ではいずれの甲状腺ホルモンも対照群に比して著明な低下を示した。これらの実験結果より, 絶食時の甲状腺ホルモンの代謝は, 絶食時の気温により変動し得ることを示唆するものである。

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