RADIOISOTOPES
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姉妹染色分体分染法を応用したヒト末梢リンパ球におけるγ線誘発細胞分裂増殖遅延時間の測定
森本 兼曩三浦 邦彦小泉 明
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1984 年 33 巻 1 号 p. 21-25

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抄録

フィトヘマグルチニン (PHA) 添加培養によるヒト末梢リンパ球の分裂動態に対する, γ線照射誘発細胞分裂増殖遅延作用について検討した。方法としては螢光およびギムザ (FPG) 法による分染を応用して, 培養開始後異なる分裂回数にある細胞を同定・識別することにより行った。本方法を用いた結果, PHA添加前, あるいはPHA添加後24時間目にある細胞に137CSγ線を異なる線量照射し, 生じた細胞分裂遅延時間を測定したところ, PHAによる賦活前のリンパ球では1Gy (100rad) 当たり1.2時間, またPHA添加後のリンパ球では1Gy (100rad) 当たり1.4時間の遅延が認められた。これらの遅延の割合は2~8Gy (200~800rad) の間, 直線的な関係にあることが明らかになった。

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