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リン, ケイ素の共存する試料中のアルミニウムの原子炉中性子放射化分析
31P (n, a) 28Alおよび28Si (n, p) 28Al反応からの影響について―
水本 良彦岩田 志郎笹島 和久吉益 文夫八瀬 善郎
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1984 年 33 巻 1 号 p. 8-14

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抄録

リンおよびケイ素の存在する試料中のアルミニウムの原子炉中性子放射化分析に関する研究を行った。最初に, 京都大学原子炉における熱中性子による27Al (n, γ) 28Alと速中性子による31P (n, α) 28Alおよび28Si (n, P) 28Al反応から生成する28Alの放射能の比を測定し, リンに対して812±7, ケイ素に対して282±3を得た。これらの値は, 中性子束, 反応断面積等を用いて計算された値とほぼ一致した。つぎに, リンおよびケイ素から生成する28Al放射能の寄与およびアルミニウムの定量限界量を種々のパラメータに対して計算した。さらにこれらの結果を用いて筋萎縮性側索硬化症およびパーキンソン痴呆症の脊髄および脳組織のアルミニウム含有量を定量し, 対照試料の結果と比較した。

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