RADIOISOTOPES
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脳のイソプロピルヨードアンフェタミン (123I-IMP) SPECTの解像力改善を目指したコリメータの開発に関する研究
小山田 日吉丸福喜多 博義芝原 徳幸田中 栄一野畑 強
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1986 年 35 巻 6 号 p. 303-310

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抄録

123I-ヨードアンフェタミン (IMP) による脳のsingle photon emission computed tomography (SPECT) にさいしては, 混在核種からのγ線の影響を避ける目的で, 中エネルギー用のコリメータ (MEPC) が一般的に使われ, その結果画質の劣化を招いている。われわれはそれを避ける目的で, 横断方向の解像力をあげ, そのぶんだけ劣化した感度を回転軸方向の分解能をすこし犠牲にすることによって補うというタイプのコリメータの開発を試みた。それは4種類のslat type units, すなわち超高分解能 (UHR) , 高分解能 (HR) , 高感度 (HS) , 超高感度 (UHS) のうち, 前2者のいずれかと, 後2者のいずれかを, 互いのスリットが直交するように組合せる方式である。その結果, UHRとHSの組合せが最も良好な結果をもたらし, その画質はMEPCを用いたものよりもはるかによかった。

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