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日本人臓器中のプルトニウムとウラン
五十嵐 康人山川 敦志池田 長生
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1987 年 36 巻 9 号 p. 433-439

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抄録

東京近郊居住者の臓器中のプルトニウムとウランを定量し, それらの分布を比較した。プルトニウムはα線スペクトロメトリで, ウランはフィッショントラック法で定量した。プルトニウムとウランの体内分布のパターンを平均濃度値をもとに見積った。プルトニウムは特定の臓器に集積するのに対し, ウランは比較的体全体に分布する傾向が認められる。両元素の分布の違いは, 体液中で安定に存在する両元素の化学状態 (プルトニウムPu4+, ウランUO22+) や化学的性質の差によるところが大きいと考えられる。

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