RADIOISOTOPES
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甲状腺疾患における99mTc-N- (2, 6-ジエチルフェニルカルバモイルメチル) イミノ二酢酸の肝の代謝排泄遅延について
―Deconvolution法による解析―
丹野 宗彦山田 英夫井手 宏京増 芳則中山 雅文栗原 教光間島 寧興千葉 一夫高橋 龍太郎佐藤 忠広
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1990 年 39 巻 1 号 p. 9-15

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抄録

99mTc-EHIDAを用いて各種甲状腺疾患症例の肝胆道シンチグラフィを施行し, deconvolution法により肝での平均通過時間 (mean transit time; 以下MTT) を算出した。その結果, (1) 健常成人4人のMTTは全例10分以下であった。 (2) 甲状腺疾患のうち, 血清のTSHの濃度が4.6μU/ml以上の症例のうち, 半数の症例ではMTTが13分以上を示す高度排泄遅延型であった。他方, TSHの濃度が0.34μU/ml以下の甲状腺機能亢進症ではMTTが13分以上を示した症例はなかった。以上の結果より甲状腺ホルモンは99mTc-EHIDAの肝での代謝, 排泄に密接に関与していることが示唆された。

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