RADIOISOTOPES
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ガス状標識化合物合成装置を用いて合成した15O標識ガス吸入法による局所脳機能測定の臨床的有用性の検討
米倉 義晴井上 登美夫間賀田 泰寛岩崎 康定藤 規弘柴崎 尚石原 十三夫田中 真遠藤 啓吾小西 淳二佐々木 康人
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1991 年 40 巻 12 号 p. 493-500

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抄録

各種脳神経疾患61例を対象として, ガス状標識化合物合成装置により製造した3種類の15O標識ガス (酸素, 一酸化炭素, 二酸化炭素) を用いて, 陽電子放出断層法 (PET) による局所脳循環代謝測定検査を施行した。本装置により標識ガスが安定して供給され, 検査によると考えられる副作用は認められなかった。脳血管障害や痴呆などの神経疾患で高頻度に脳血流や酸素代謝の異常を認め, 本検査法の臨床的有用性が確認された。

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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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