1992 年 41 巻 12 号 p. 632-637
123I-IMP経直腸門脈シンチグラフィによる各種肝疾患18例における門脈-大循環シャントの定量的検討を行った。123I-IMP注腸5-10分後より肝あるいは肺イメージが明瞭化され, 肺/ (肺+肝) カウント比 (shunt index) を容易に算定できた。疾患例のshunt indexは15-91%で, 注腸後30-60分は変動なく, 肝細胞障害程度を表す指標ICG (R15) との間に良好な正相関をみた。したがって, 本法は門脈循環動態異常の検出に有用と考えられた。