RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
99mTc-ジメルカプトコハク酸による腎摂取率測定へのスペクトル解析の応用
村瀬 研也棚田 修二池添 潤平
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 46 巻 6 号 p. 343-352

詳細
抄録

以前, われわれは動態解析法を用いてバックグラウンドや腎の深さの補正を必要としない99mTc-ジメルカプトコハク酸 (DMSA) による腎摂取率測定法を報告した。本論文では, DMSAを用いた腎摂取率測定へのスペクトル解析の応用を試みた。スペクトル解析を用いて得た正味の腎摂取率 (K) はDMSA投与2時間後に測定した腎摂取率と良好な相関 (γ>0.91) を示し, また非線形最小二乗法を用いて得たK値とよく一致した (γ>0.99) 。スペクトル解析はDMSAを用いた腎摂取率測定に応用可能であり, また以前の方法に比べて簡便であるため, 腎の皮質機能を定量化するための有用な方法と考えられる。

著者関連情報
© 社団法人 日本アイソトープ協会
前の記事 次の記事
feedback
Top