RADIOISOTOPES
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99mTc-ECDSPECTを用いた脳血流量の加齢変化の評価―PatlakPlot法による検討―
水野 晋二南立 由歌塩谷 真由美真鍋 知子後藤 裕夫星 博昭高橋 幸利加藤 善一郎近藤 直実
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1998 年 47 巻 5 号 p. 392-398

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抄録

脳血流SPECTを用いて加齢に伴う脳血流量の変化にっいて検討した。対象とした症例はSPECT, MRIにて異常を認めなかった, 乳幼児期より高齢者までの47例 (1-79歳, 平均28.5歳) である。方法は99mTc-ECDを用い, Patlak plot法にて平均脳血流量 (mCBF) を求め, SPECT像にROIを設定して局所脳血流量 (rCBF) を得た。
年齢別のmCBF変化をみると, 年齢とmCBFの相関係数はr=-0.897でp<0.0001と良好な負の相関がみられ, 小児は成人と比べ有意に高かった (p<0.05) 。rCBFの年齢群による分散分析でも前頭葉頭頂葉側頭葉, 尸後頭葉において, 小児は成人に比べ有意に高く (p<0.05) , 小脳, 視床はほとんど有意差がみられなかった。

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