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傾斜線式位置読取法による熱中性子の空間分布測定
前多 信博伊藤 眞堀口 哲男芳原 新也
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2007 年 56 巻 8 号 p. 431-435

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抄録

傾斜線式位置読取法による中性子位置検出器を使って, 熱中性子の空間分布を測定した。この検出器では, 中性子位置の検出に, 比例計数管の陽極芯線に沿って張った2本の位置読取線を使っている。中性子転換物質の一様性を簡便に保つために, 天然ホウ素を成分とする焼結体チッ化ホウ素を使った。近畿大学原子力研究所の熱出力1Wの原子炉 (UTR-KINKI) を使用して, 検出器の中性子検出効率の位置依存と, 原子炉の中性子コリメータ (直径5cm) 出口付近での熱中性子の空間分布を測定した。有効長6cmの検出器で中央部4cmの検出効率がほぼ一様になり, 良好な検出器特性を確認できた。また, コリメータ出口付近での熱中性子は, 中央に直径約2cmの平坦部分を有するビーム状に分布していることがわかった。

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