1996 年 18 巻 1 号 p. 49-54
IEC/TC56-Dependability、信頼性と保全性の国際規格に関する会議が南アフリカ共和国ダーバン市(Durban)で10月23日から27日まで、例年通り5日間にわたり開催された。今回で23回目の会議となる。議長がDr. Claudio Benski(France)、幹事がMr. Mike Watts(UK)の組み合わせの3回目の会議である。MikeはBSIの職務に専念する為に今回でTC56から退くことになった。各WGの会議室は町の中に分散していてシャトルバス又はタクシーを利用して移動することになっていた。当地は治安の悪い社会状態で白昼といえど町なかの一人歩きは危険が伴い自由にWGの会議を渡り歩く掛け持ちによる情報収集は全く不可能であった。決議事項としては新たな作業リスク管理-Project Risk Managementが新しいWGを結成し始まる事になった。ここに商業主義的な傾向の見えてきたISO9000シリーズに呼応したTC56Dependabilityの作業領域の拡大のねらいが見える。今回は日本からは3人が参加出来た。TC56の標準化作業に参画し、主張し、日本国として又先進技術国としての国際的な貢献が少なからず出来た事と思う。以下、会議の概要と各出席者の担当作業部会の状況とをまとめた。