日本信頼性学会誌 信頼性
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可変しきい値をもつk-out-of-nモニタリングシステムの最適性
立川 寛鈴木 和幸
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1998 年 20 巻 3 号 p. 158-166

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抄録

システムが巨大化し, 複雑になればなる程, システムの状態が正常か異常かの判断は難しくなる。このとき, システムの状態の情報を与えるモニターを利用する状態監視保全が有用となる。しかしモニターは欠報と誤報の2種類の誤りを有する。本研究は可変なしきい値を持つ複数台(n=3, 4)のモニターからなるモニタリングシステムを扱う。モニター値に基づくシステムへの保全方策を考え, このとき, 期待損失を最小とするモニタリングシステムの最適構成がk-out-of-nモニタリングシステムにより与えられるための十分条件を示す。また, この条件の下で, 各モニターの最適なしきい値は全て等しい値に設定すべきことが示される。

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© 1998 日本信頼性学会
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