日本信頼性学会誌 信頼性
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鉛シール蓄電池の劣化分析と新点検手法
栗原 芳広
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2001 年 23 巻 6 号 p. 551-555

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抄録

テレビ中継放送所に使用しているBF(バッテリフロート)装置が, 短時間で放電終止する障害が続いた.年1回, 簡易点検を実施していたが, 点検では劣化状況が把握できない障害であった.そこで, 蓄電池の劣化要因の分析と調査・実験を行い, 新点検手法を導入したので報告する.BF装置点検で開放端子電圧, 内部抵抗測定, 定量放電30分後の充電電流変化を全数測定するよう見直した.また, 蓄電池の交換基準を明確にし, システムの信頼性を高めた.新点検方法の採用により, 電池の放電終止事故は減少する傾向にある.

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© 2001 日本信頼性学会
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