日本信頼性学会誌 信頼性
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運用状況が季節に依存する多重安全関連系の安全度水準
清水 洋孝下平 庸晴佐藤 吉信
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2004 年 26 巻 6 号 p. 585-597

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抄録

IEC 61508(JIS C 0508)規格は,安全度水準(SIL)すなわち,機能安全(リスク軽減能力)が明確な安全関連系(SRS)の運用を要求している.規格では,安全関連系がシーズンによって運用状況が異なる場合において,どのようにSILを決定するか明確でない.そこで,本論文は,典型的な低複雑度SRSであるが,多重SRSを構成している電熱器の温度調節器,温度過昇防止器,温度ヒューズを例として,その故障,作動要求および危険事象頻度との関係を研究している.a-FTAを用いた近似的な解析とシーズンを考慮した詳細な解析結果を比較し,危険事象頻度の推定において近似的な方法では最大15[%]程度の誤差が生ずることを明らかにしている.このようにして,全体システムのリスク評価とSRSのSILの決定とをどのように結びつけるかを示している.

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© 2004 日本信頼性学会
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