日本信頼性学会誌 信頼性
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直交するノイズ評価を組み合わせた加速試験による定着装置の寿命評価(<特集>「信頼性・保全性・安全性の事例:機械装置とシステム編」〜信頼性ハンドブック出版から10年を経て〜)
武藤 弘次原島 瑞靖
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2008 年 30 巻 2 号 p. 112-119

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抄録

弊社では,製品の機能や品質を効率的に精度良く評価する試験方法として,様々なノイズ(外乱,内乱,個体差)を直交表や多元配置に割付けて実施するHarry法(Hardware test method by almost orthogonal array)と呼ぶ手法を開発,活用している.この方法は,多次元的に広がるノイズに対しトラブルの抽出力に優れているため,高い信憑性のある結果が得られる.本論文は複写機定着装置の紙しわ品質を対象に,温度加速とHarry法を組み合わせた試験法を適用し,ストレス-強度モデルにより寿命を推定した結果を考察するものである.

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© 2008 日本信頼性学会
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