日本信頼性学会誌 信頼性
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ストレージシステムの高信頼化・高可用化技術(ストレージの信頼性)
山本 政行
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2010 年 32 巻 3 号 p. 150-155

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抄録

近年,いわゆるオフィス文書のような企業内情報だけでなく,医療・教育分野などの社会情報,各家庭の写真・映像といった個人情報は,あまねく電子データ化され,そのデータ量は急増している.このように急増する電子データは,我々の日々の活動のための貴重な財産であり,万一にも損失した場合の影響は測り知れず,またその復旧はきわめて困難である.そのため,情報システムにおいて,電子データのセキュアな保管庫の役割を担うストレージシステムは,高い信頼性と可用性が求められている.ストレージシステムの高信頼化・高可用化技術は,1)高信頼データ格納技術,2)高信頼コントローラ技術,3)高可用制御ソフト技術の三つの技術に大別できる.特に,3)によりストレージシステムが提供する付加価値機能は,情報システムの高信頼化・高可用化に大きく貢献してきた.本稿では,ストレージシステムにおける,高信頼性・高可用性技術について概観する.特に,付加価値機能について,情報システムのデータセンタ内に適用される機能と,複数データセンタによる大規模構成で適用される機能について,その背景と技術内容を解説する.

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© 2010 日本信頼性学会
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