2010 年 32 巻 4 号 p. 220-226
サービスは人から人へ有用な価値を提供することで,無形で一過性であるという特徴がある.昨今は情報サービス商品のマーケットが拡大の一途にあり,それによる利用者トラブルも増加している.サービスをディペンダビリティの面から研究する機運は生まれているが,まだ流れに乗っているとはいえない.しかし標準化の面では,IECが通信サービスのディペンダビリティ用語集をすでに制定している.そこでJISのディペンダビリティ(信頼性)用語規格にも追加の方向で検討中である.本稿では検討の概要を紹介するとともに,さらに一般のサービスに拡張した場合の特記事項をとりまとめた.