設備設計者への安全教育とSEの導入・育成事例紹介 : 株式会社ブリヂストンの取り組み(安全の教育・訓練)

抄録

当社では生産設備において,機械と人の関わりが多く,機械による災害は減少傾向にあったが,根本的な対策が講じられていたとは言い難く,再発の可能性も含んでいた.機械による災害は重傷となることがしばしばで,ひいては,生産性の低下にも繋がる.機械による災害の低減と生産性の向上を図る目的で,機械の国際規格を基本に社内基準を整備し,運用においては安全技術者の育成を図り,より確かな安全構築の確立に向けて,取り組んできた経緯とともに,課題について紹介する.主な内容は次の通りである.1.安全で最も重要と位置付けられるリスクアセスメントの導入と仕組み作り2.設備設計者,製造部門に対する教育訓練3.各工場の教育指導の要となるSE(セーフティエンジニアの略称)制度の導入と人材の育成4.今後の課題と対応策