日本信頼性学会誌 信頼性
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視覚障害者誘導用ブロックと国際標準化(安全と人間)
大野 央人水上 直樹田内 雅規
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2014 年 36 巻 2 号 p. 98-105

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抄録

視覚障害者の自立歩行を支援するための福祉設備である視覚障害者誘導用ブロックは日本で誕生した.それから半世紀を経た今日,視覚障害者誘導用ブロックは日本国内はもとより海外にも広く普及している.しかし海外に普及する過程では独自のデザインや敷設ルールが生まれたケースも少なくなく,そのため,視覚障害者誘導用ブロックには国ごとにバリエーションが多く見られる.こうした情勢を受けて,国際標準化の必要性が高まり,およそ20年にわたる検討過程を経て,2012年3月に視覚障害者誘導用ブロックの国際規格(ISO 23599)が発行された.本稿は同規格が発行されるまでの経緯と規格内容を概観し,国際標準化に関する今後の課題を述べる.

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© 2014 日本信頼性学会
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