医療における災害とは,医療ニーズの需給バランスが維持できず,他地域からの応援を要する状況と してとらえられている.災害時医療は平時とは異なる考え方で展開する必要がある.また,被災した医 療機関において高まる医療ニーズに応える必要があることから,平時よりの事業継続計画が重要になっ てくる.ひとたび災害が発生すると単体医療機関のみでの対応には限界があることから,医療界では災 害時医療体制整備を行政主導で行っている.また,発災後のフェーズに応じて医療ニーズが異なること から,そのフェーズに合わせた計画がなされている.