日本信頼性学会誌 信頼性
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LSI の品質を確保すべくどのようにテストするか
畠山 一実
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2017 年 39 巻 5 号 p. 283-290

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抄録

もののインターネット(IoT:Internet-of-Things)の広がりとともに LSI の利用分野はどんどん拡大し ており,国際会議での「LSI 分野は歴史上で最もエキサイティングな時期を迎えている」という発言が 何の疑問もなく耳に入るようになってきている.一方では,半導体の微細化が限界に近づきつつあると は言うものの,異種集積なども含めて LSI の複雑化は留まるところを知らない.このため,LSI のテス トはますます困難な問題となっており,テストコストクライシスがいよいよ現実のものとなる恐れもあ る.このような状況に鑑み,本稿では,LSI を含む電子回路のテスト技術に関する最大規模の国際会議 である国際テスト会議(ITC:International Test Conference)の昨年の会議(ITC2016)を通して,LSI テ ストの技術動向について示す.そして,車載 LSI 等で非常に重要となるテストによる LSI 品質の確保に 焦点を当てて,高品質テスト生成技術,テスト結果データ利用技術,及び,アナログ構造テスト技術に 関連する最新の研究内容について紹介する.

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© 2017 日本信頼性学会
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