2018 年 40 巻 2 号 p. 94-99
世界の産業はデジタル化によって,その産業構造が大きく変化する“第 4 次産業革命”の時代に入っ たといわれている.経済価値や成長領域は従来のようにモノが持つ機能価値だけではなく,モノの使用 を通じて得られる顧客の使用価値や経験価値などにシフトしつつある.特に製造業はその影響を大きく 受ける時代となっている. この様に製造業の競争ルールが変わろうとする中,先行する欧米に対し,我が国でも政府レベル,民 間レベルで様々な取り組みが始まっている. 東芝デジタルソリューションズ㈱は,こういったデジタル時代のニーズに応えていくために,デジタ ルテクノロジーとともに,東芝グループがものづくりやエネルギー,社会インフラなどの幅広い分野で 培ってきた経験やノウハウを活かし,IoT ビジネスに取り組んでいる.