信頼性シンポジウム発表報文集
Online ISSN : 2424-2357
ISSN-L : 2424-2357
2010_秋季
セッションID: 4-2
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4-2 長期予測のためのデータと経験的感性の付加の可能性 : 聴覚を考慮したLCCモデルの提案(セッション4「システムの信頼性,保全性,ライフサイクルおよびソフトウェア面」)
*村岡 哲也池田 弘明
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抄録

ポンプや工作機械に実装される誘導モーターの期待寿命は、10〜20年と見込まれているようであるが、全体の2/3ぐらいが使用環境に大きく影響されて、寿命が5〜10年に半減しているようである。さらに、ポンプや工作機械などが設置されている高温・高湿・オイルミストなどが充満する劣悪な環境では、寿命が3年未満になることも予想される。寿命が半減すると,モーターのライフサイクルコストが単純計算で倍額になることを意味し、ユーザーに多大な負担を強いることになる。そこで、モーターの寿命を、発生ノイズに対する人間の聴覚から検討し、劣悪な環境で苛酷な稼働が要求される誘導モーターにメインテナンスコストを付加した新しいライフサイクルコストを提案した。すなわち、誘導モーターの購入費とリサイクル費用との和がメンテナンスコストと寿命延長効果との積より大きくなるならば、メンテナンスコストを考慮した新しいライフサイクルコストが有用になる。

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© 2010 日本信頼性学会
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