7-3 故障原因不明と打ち切りを含むデータによるパラメータ推定 : 環境の効果を受け同時故障が生じるワイブル競合リスクモデルの場合(セッション7「理論,一般(2)」)
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システムの信頼性を評価するにあたり,故障原因を特定することができないことがしばしば起こる.このことを故障原因がマスクされたと呼ぶ.本論では,同時故障が生じる2コンポーネント直列システムに対し,各コンポーネントの寿命分布が,MOBVW分布に従うと仮定し,故障原因(ショック)の一部がマスクされ,プログレッシブセンサリングがおこなわれるときのパラメータ推定について論じる.実データの解析により,どちらのモデルもカプランマイヤー推定量に対してあてはまりがよさがうかがえた.シミュレーションにより,サンプルサイズが大きければ寿命分布のパラメータの推定量の相対誤差は,故障原因が判明する期待システム数の平方根に反比例することがうかがえた.
