環境経済・政策研究
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福島第一原発ALPS処理水の海洋放出に関する日中韓意識比較分析—東京,北京,ソウル地域住民へのアンケート調査を題材として—
李 秀澈何 彦旻崔 鐘敏大島 堅一李 態姸明日香 壽川周 瑋生趙 容成吉田 央柳 蕙琳鈴木 達治郎
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論文ID: rep1901-001

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抄録

本稿では,日中韓の首都圏住民約1,800人(各国それぞれ600人ほど)を対象に,福島第一原発のALPS処理水の海洋放出について,その安全性と妥当性,福島産水産物についての購入意向と輸入規制に対する考え方などに関するウェブアンケート調査を行った.調査では,3カ国の首都圏住民へ原発の安全性に関する質問も合わせて行った.本稿のアンケート調査から,日中韓首都圏住民は,日本の福島第一原発のALPS処理水の海洋放出について,高い不安感を示していることが明らかになった.3カ国の中では,韓国の首都圏住民の不安感が最も高く,次に中国の首都圏住民であり,日本の首都圏住民の不安感が相対的に低かった.特筆すべきことは,事故当事国である日本より近隣国の住民の不安感が高かったことであった.また中国と韓国の住民の大半は,日本が福島原発のALPS処理水の海洋放出について隣国との協議をあまり行わなかったと感じており,これが隣国住民への不安感を高めた要因であったと推察される.以上の結果から,日中韓が原発に関して安全な社会に向かうためには,原発の安全に関する緊密な協議と共同の取り組み,そしてそれらを可能にするガバナンスの構築が不可欠であると考えられる.

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