抄録: 【目的】 伴走を必要とする視覚障害ランナーの練習環境の課題を明らかにすること. 【方法】 フルマラソン大会出場経験のある視覚障害ランナーに質問紙調査を行った. 【結果】 24名の男女から回答を得た. 伴走者数は, 視機能によらずさまざまであったが, 練習量は不足していると感じていた. トレーニングに関しては, 全盲群はジムの利用を断られる, アクセスの困難などの回答が多い傾向がみられた. 【結論】 ランニング・トレーニング環境には, 視機能に関わらず伴走者の確保, 移動手段, ジム利用で課題があることが明らかとなった. 多方面が連携した支援が必要である.