都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
倉敷川畔伝統的建造物群保存地区における夜間景観形成の取り組みと課題
井上 亮
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2025 年 24 巻 1 号 p. 112-115

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抄録

倉敷では、夜間景観に関する取り組みが多数実施されてきた。しかし近年、夜間景観の活用により観光地化が急速に進み、地区内に住む住民と観光とのバランスが崩れつつある。本研究では、今後の夜間景観整備の一助とすることを目的とする。夜間景観形成期では、短期間で夜間照明事業を完成させ、夜間景観の基盤を築いた。しかし演出的な照明による夜間景観は、観光地の進行と空洞化を浮き彫りにさせた。夜間景観活用期では、観光と生活のバランスが重要視されるようになった。これからの夜間景観整備では、どのように生活環境を整えるかも非常に重要である。

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