2025 年 24 巻 1 号 p. 112-115
倉敷では、夜間景観に関する取り組みが多数実施されてきた。しかし近年、夜間景観の活用により観光地化が急速に進み、地区内に住む住民と観光とのバランスが崩れつつある。本研究では、今後の夜間景観整備の一助とすることを目的とする。夜間景観形成期では、短期間で夜間照明事業を完成させ、夜間景観の基盤を築いた。しかし演出的な照明による夜間景観は、観光地の進行と空洞化を浮き彫りにさせた。夜間景観活用期では、観光と生活のバランスが重要視されるようになった。これからの夜間景観整備では、どのように生活環境を整えるかも非常に重要である。