本研究は、都市の「テーマパーク化」現象を具体的に明らかにするために、東京都中央区月島の「もんじゃストリート」を研究対象地区として、特に地域資本による店舗と外部資本による店舗着目し、もんじゃ店と非もんじゃ店の現状・変遷およびファサードデザインについて、①「月島=もんじゃのまち」というイメージは、外部資本による店舗によってかなりの割合で形成されていること、②2015年以降、もんじゃストリートの観光地化に伴い外部資本店舗が急増していること、③外部資本店舗は、地域資本店舗のファサードデザインに同化しつつ増加していること、を明らかにした。