本研究は、日本の自治体における市区町村章、シンボルマーク、イメージカラーを対象に、とくにそれらに付与された色の意味に着目し、地域資源との関係を検討した。全国722自治体を対象とするアンケート調査により、制定状況、制作過程、および使用実態を分析した。その結果、市区町村章は昭和・平成の大合併期に集中して制定された一方、シンボルマークおよびイメージカラーは1980年代以降、対外的情報発信やシティプロモーションを背景に増加していることが確認された。シンボルマークは専門家による制作割合が高く、広報媒体で広く活用されている。他方、色の意味は抽象的なイメージにとどまる場合が多く、具体的な地域資源との結びつきは限定的であった。