理学療法学
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シンポジウム
切断における理学療法士の専門性の検討
―切断者におけるPT業務の実態調査を中心として―
青木 主税
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1991 年 18 巻 3 号 p. 304-310

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抄録
我々理学療法士(以下PTと略)がPTの専門性を追求し, 独自性について考えるにあたり, 他のリハビリテーション医療スタッフ間における業務範囲との関連が重要である。特に, 切断者のリハビリテーション医療では, 1987年5月に義肢装具士法が成立し, 1990年の第3回義肢装具士国家試験の結果, 現在1,479名の義肢装具士(以下POと略)が誕生している。POの業務について, PT, OTと同様な医療職として, クリニックのメンバーとして責任と役割を果たすことが要求されており, 具体的には切断の原因疾患の医学的理解と評価, 処方におけるパーツの決定に対する積極的な意見, 新しく開発されたパーツの紹介, 適応における貢献等であると澤村は述べている。切断者のリハを成功させるためには, 各チームメンバーがそれぞれの専門的知識と技術を発揮し, 切断者の最大限の能力を引き出し, 早期に社会復帰を達成させることである。そのリハチームメンバーの一員であるPTは, 切断前のオリエンテーションから始まり, 術前・術後の身体機能の評価・訓練, 義肢適合チェック, 義肢装着訓練, 歩行訓練, 日常生活訓練, 実社会での適応訓練, フォローアップなどが重要な業務と考えられる。図1は下肢切断者に対するリハ過程と関連するメンバーの役割であり, PTは12のリハ過程において, 資格制度化されたPOと関連して業務を行うことになっており, PTとしての専門性が要求される。そこで, 日本における切断者のリハにおけるPT業務の実態調査を行ったので, その調査結果からPTの業務範囲, 専門性について問題提起をしてみたい。
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© 1991 公益社団法人 日本理学療法士協会
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