2001 年 28 巻 4 号 p. 198-202
臨床実習指導に指導者の業務を体験学習するシステムであるクリニカル・クラークシップを,より情意面への働きかけを目的に導入した。
しかし,本法では既存の方法での評価が困難であったために,基本方針をもとに独自の方法を構築してきた。その手段として,チェックリストおよびデイリーノートの活用と独自の評価表を作成した。本院独自の評価表を作成することにより,本院の疾患特性に合致した評価ができることと,学校間の評価基準差を是正している。
さらに,学生指導者相互のストレスを軽減し,評定により正当かつ客観性を持たせるために,実習指導者自身から実習責任者に評定権限を移管した。評定会議では第三者評定を採用するとともに,全員の賛同を得るまで討議し,学生にも合意を求めることとした。