2010 年 37 巻 2 号 p. 118-119
本研究の目的は行動変容を目的とした治療介入が,訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)サービス利用者に対しどの程度効果があるか検証し,行動変容技法を今後の訪問リハの治療手法の一つとして確立することであった。5名の被検者に対して行動変容技法を用いて8週間にわたって治療介入を行った。結果,筋力やバランスなど運動機能面の変化が得られ,身体機能面の維持向上につながった。運動継続にはセルフエフィカシーや結果期待への配慮が重要であり,行動変容技法は訪問リハの治療手法の一つとして有効であると考えられた。