理学療法学
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研究論文(原著)
勤労者における抑うつ症状に関わる諸因子のパス解析モデルを用いた検討
上村 一貴高橋 秀平塚田 月美小倉 広康内山 靖
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キーワード: 身体活動, 疼痛, 心理的因子
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2015 年 42 巻 1 号 p. 42-49

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抄録

【目的】勤労者における抑うつ症状の関連要因の関係性を,パス解析を用いてモデル化し,全体像を明らかにすることを目的とした。【方法】勤労者346名を対象に,Self-rating Depression Scale(以下,SDS)を用いて抑うつ症状を評価した。労働条件,心理・社会的要因,睡眠時間,身体活動習慣,筋骨格系疼痛を調査し,SDSとの関連性の仮説を立てた後,パス解析を用いて修正および改良した。【結果】修正モデルの適合性は十分に高かった(x^2=21, p=0.14, GFI=0.99)。直接的な関係性に加え,人間関係への気掛かりと筋骨格系疼痛は仕事のやりがいやストレスを介して,余暇身体活動は筋骨格系疼痛を介して抑うつに関連していた。【結論】勤労者の抑うつには心理社会的要因に加えて,筋骨格系疼痛と余暇身体活動が直接的もしくは間接的に影響を与えていることが示唆された。

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© 2015 公益社団法人 日本理学療法士協会
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