理学療法学
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研究論文(原著)
慢性期片麻痺患者における端座位での矢状面骨盤傾斜角度とその関連因子の検討
春山 幸志郎川上 途行
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キーワード: 片麻痺, 座位, 骨盤傾斜角
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2015 年 42 巻 1 号 p. 50-57

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抄録

【目的】慢性期片麻痺患者の端座位での三平面骨盤アライメントの特徴を調査すること,矢状面骨盤傾斜角度(以下:矢状面角度)の標準値を示し,その関連因子を明らかにすることを目的とした。【方法】片麻痺患者47名を対象に安静端座位での三平面の骨盤アライメントを計測し,矢状面角度について麻痺側殿部荷重率,Brunnstrom recovery stageの下肢項目,殿部荷重感覚,Pusher現象,各基本動作能力との関連を検討した。【結果】三平面上の骨盤アライメントはそれぞれ関連を認めなかった。矢状面角度の平均値は,麻痺側,非麻痺側ともに約10°であり有意差は認めなかった。骨盤前傾群では後傾群と比較して有意に麻痺側殿部荷重率,殿部荷重感覚,立ち上がりおよび歩行能力が良好であった。【結論】片麻痺患者の端座位での矢状面角度が,基本動作能力や殿部荷重,感覚機能をスクリーニングする方法の一助となる可能性が示唆された。

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© 2015 公益社団法人 日本理学療法士協会
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