理学療法学
研究論文(原著)
人工股関節置換術後の機能的脚長差が健康関連QOLに及ぼす影響
─パス解析を用いた障害構造モデルの検討─
中野渡 達哉鈴鴨 よしみ神先 秀人沖井 明菅 俊光出江 紳一
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43 巻 (2016) 1 号 p. 30-37

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抄録

【目的】本研究の目的は,人工股関節置換術(以下,THA)後の健康関連QOLに対して機能的脚長差が影響を及ぼすまでの一連の障害構造モデルについてパス解析を用い検討することである。【方法】THA 後患者42名を対象に,術後3週の構造的脚長差と機能的脚長差,術後6ヵ月後の主観的脚長差,SF-36のサマリースコアを評価した。モデルへ投入する項目を選択するために単変量解析を行い,その後にパス係数とモデルの適合度を求めるためにパス解析を行った。【結果】モデルには機能的脚長差,主観的脚長差,身体的コンポーネント・サマリースコア(以下,PCS)が選択された。パス解析の結果,機能的脚長差は主観的脚長差に影響し,主観的脚長差はPCSに影響していることが示された。このモデルは十分な適合度を示した。【結論】THA後主観的脚長差をもち身体的健康関連QOLが低下した患者に対して,機能的脚長差に対する治療的介入が重要であることが示唆された。

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© 2015 公益社団法人 日本理学療法士協会
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