理学療法学
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急性期脳卒中患者におけるFunctional Assessment for Control of Trunk(FACT)の反応性および臨床的に意義のある最小変化量の検討
菅 博貴島 千秋柿間 洋信林 翔太五十嵐 達也宮田 一弘
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2020 年 47 巻 1 号 p. 35-41

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抄録

【目的】急性期脳卒中患者におけるFucntional Assessment for Control of Trunk(以下,FACT)の反応性と臨床的に意義のある最小変化量(Minimal Clinically Important Difference:以下,MCID)について他の体幹評価指標と比較検討すること。【方法】30 名の急性期脳卒中患者を対象とし,入院7 日目と最終介入日に評価を実施した。FACT を含む3 つの評価指標の反応性とMCID を算出した。【結果】FACT がもっとも反応性の程度が大きい体幹機能評価指標であった。日常生活活動の改善の有無を外的指標としたMCID はFACT が4 点であり,その予測能は非常に高かった。【結論】FACT は他の体幹機能評価指標に比べ変化を捉えやすく,MCID の予測能が高かったことから,急性期脳卒中患者の体幹機能を評価する指標として有用性が高いことが示唆された。

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© 2020 日本理学療法士学会
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