2020 年 47 巻 3 号 p. 224-230
【目的】Scapula-45 撮影法を用いたリバース型人工肩関節置換術(以下,RTSA)の肩甲骨機能と術前因子の関連性について明らかにすること。【方法】対象は,RTSA を施行した症例のうち,術後6 ヵ月以上経過観察可能であった28 名である。術後肩甲骨機能を示す術後Scapula index に対して,術前の身体所見・理学所見がどう影響するかを検討した。項目は,年齢・BMI・有病期間・自動肩関節屈曲角度・45°挙上位のScapulaindex・45°挙上位と下垂位のScapular index の変化量とした。【結果】術後Scapulaindex に対して有意な独立変数として抽出されたのは術前Scapula index のみであった。【結論】術後Scapula index に影響を及ぼす因子は,術前Scapula index のみであった。