理学療法学
Online ISSN : 2189-602X
Print ISSN : 0289-3770
ISSN-L : 0289-3770
研究論文(原著)
リバース型人工肩関節置換術後の肩甲骨機能と術前因子の関連性
前田 卓哉池田 崇田村 将希尾﨑 尚代西中 直也鈴木 昌千葉 慎一
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 47 巻 3 号 p. 224-230

詳細
抄録

【目的】Scapula-45 撮影法を用いたリバース型人工肩関節置換術(以下,RTSA)の肩甲骨機能と術前因子の関連性について明らかにすること。【方法】対象は,RTSA を施行した症例のうち,術後6 ヵ月以上経過観察可能であった28 名である。術後肩甲骨機能を示す術後Scapula index に対して,術前の身体所見・理学所見がどう影響するかを検討した。項目は,年齢・BMI・有病期間・自動肩関節屈曲角度・45°挙上位のScapulaindex・45°挙上位と下垂位のScapular index の変化量とした。【結果】術後Scapulaindex に対して有意な独立変数として抽出されたのは術前Scapula index のみであった。【結論】術後Scapula index に影響を及ぼす因子は,術前Scapula index のみであった。

著者関連情報
© 2020 日本理学療法士学会
前の記事 次の記事
feedback
Top