理学療法学
Online ISSN : 2189-602X
Print ISSN : 0289-3770
ISSN-L : 0289-3770

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

3 次元上の股関節の動きが大腰筋の伸張率に及ぼす影響
─数理モデルによる解析─
稲井 卓真久保 雅義江玉 睦明高林 知也小熊 雄二郎
著者情報
キーワード: 大腰筋, 伸張率, 股関節
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 11204

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

【目的】本研究の目的は,3 次元上の股関節の動きが大腰筋の伸張率に及ぼす影響を明らかにすることである。【方法】先行研究によって報告されたパラメータから,筋骨格モデルを作成した。数理モデルを用いて,股関節の角度を変化させたときの大腰筋の伸張率を検討した。解剖学的肢位での大腰筋の筋線維長を100% とした。【結果】大腰筋の伸張率は,股関節の伸展20 度のみ(104.8%)より,股関節の伸展20 度に外転20 度・内旋30 度を加えることでより高くなった(106.5%)。【結論】股関節の伸展のみと比較して,股関節の伸展に外転と内旋を加えたとき,大腰筋はより伸張される可能性がある。

著者関連情報
© 2016 日本理学療法士学会
feedback
Top