理学療法学
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身体疾患を合併する精神疾患患者の自宅退院に関連する因子の検討
石橋 雄介林 久恵坪内 善仁福田 浩巳洪 基朝西田 宗幹
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論文ID: 11452

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抄録

【目的】身体疾患を合併した精神科入院患者において,自宅退院が可能であった患者の特徴を明らかにすること。【方法】2012 年1 月~2016 年6 月の間に理学療法(以下,PT)を実施した統合失調症および気分障害を有す患者108 例を対象に,PT 終了時の転帰を自宅群と非自宅群に群分けし,自宅退院に影響を及ぼす因子を検討した。【結果】ロジスティック回帰分析の結果,自宅退院に影響を及ぼす因子として,身体疾患発症時の生活場所が自宅(OR 6.12),終了時Barthel Index(以下,BI)65 点以上(OR 5.37),終了時Global Assessment of Functioning(以下,GAF)51 点以上(OR 3.68),同居家族あり(OR 2.98)が抽出された。【結論】自宅退院が可能な精神科入院患者の特徴として,身体疾患発症時の生活場所が自宅であること,終了時のBI およびGAF が高いこと,同居家族がいることが明らかとなった。

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