理学療法学
Online ISSN : 2189-602X
Print ISSN : 0289-3770
ISSN-L : 0289-3770

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

健常女性における片脚スクワット動作時の膝関節外反と姿勢の関係
肥田 直人山本 澄子石井 慎一郎櫻井 好美
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 11514

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

【目的】本研究の目的は,片脚スクワット動作における膝関節外反と姿勢の関係を運動学・運動力学的に明らかにすることである。【方法】対象は健常若年女性20 名(40 肢)。三次元動作解析装置を用いて,片脚スクワット動作時の骨盤下肢関節角度と下肢関節モーメントを算出した。また,立位での下肢関節角度も算出した。片脚スクワット動作時の膝関節外反角度と,その他の立位および片脚スクワット動作時の算出項目との間で相関分析を行った。【結果】立位で足部内がえし角度が大きい被検者ほど,膝関節外反角度が大きい傾向がみられた。また片脚スクワット動作に伴い,骨盤後傾角度が大きく,股関節伸展モーメントが小さく,膝関節伸展モーメントが大きい被検者ほど,膝関節外反角度が大きい傾向がみられた。【結論】動作時の膝関節外反角度を軽減するためには,立位での足部内がえし角度を減少させる介入や,矢状面での骨盤や股関節に対しての介入の重要性が示唆された。

著者関連情報
© 2019 日本理学療法士学会
feedback
Top