本稿では、製薬企業の国内研究開発部門の技術者を対象に、リーダーシップ行動が技術者個人のプロジェクトへの貢献および技術成果に与える影響を定量的に調査する。質問票調査を実施し、技術者の6つのリーダーシップ行動特性を見出し、それらのプロジェクトへの貢献および技術成果への影響を分析した。その結果、技術者は、研究開発組織内での役割分担および期待される技術成果あるいは貢献に応じて、リーダーシップ行動を最適化する必要があることが示唆された。特に、部下管理型のリーダーシップ行動は、技術者のアカデミアにおける成果にマイナスの影響を与える場合があり、逆に、部下育成型のリーダーシップ行動についてはプラスの影響を与える場合があるということが明らかとなった。