理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
特集
在宅リハビリテーションと理学療法
伊藤 隆夫
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 17 巻 4 号 p. 215-220

詳細
抄録

2000年の介護保険制度の導入を契機に,在宅を基盤としたリハビリテーションサービスの充実が求められている。しかしながら,在宅訪問活動への理学療法士のかかわりは極めて貧弱な実態と言わざるを得ない。リハビリテーション医療は急性期から回復期,さらには長期慢性期における維持期リハビリテーションといった一連の流れが形成されることが重要となってくる。とりわけ在宅維持期リハビリテーションにおいては各種在宅サービスの有機的な連携を必要不可欠とするケアマネジメントの視点が重要となってくる。さらには対象者を生活者としてとらえ,生活モデルとしてのアプローチが重要となってくる。診療所・訪問看護ステーションからの訪問リハビリテーション活動の実際を通じて,在宅リハビリテーションにおける理学療法士の役割を検討する。

著者関連情報
© 2002 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top