理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
シリーズ:介護予防
介護予防と介護保険
大渕 修一
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 18 巻 4 号 p. 175-181

詳細
抄録

介護予防は介護保険と同時にできた施策で,高齢者が介護に陥ることなく健康で生き生きとした生活を送ることを支援することと定義されたものである。介護予防は疾病の予防にだけによって達成されるわけではなく,高齢による衰弱など病気ではない,いわば生活の不具合に目を向ける必要がある。第1期の介護保険制度の総括では,要支援,要介護1の認定者の増加が急増しており,家事援助を中心とする介護サービスより,生活の自立を助ける介護予防の必要性が増した。介護の現場を知る理学療法士にたいする,介護予防における役割への期待は大きい。

著者関連情報
© 2003 by the Society of Physical Therapy Science
次の記事
feedback
Top