理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
新しい表面電極筋電図処理法による等尺性随意収縮時の筋線維伝導速度の推定と検証
西原 賢二見 俊郎久保田 章仁井上 和久田口 孝行丸岡 弘磯崎 弘司藤縄 理原 和彦中山 彰一溝呂木 忠江原 晧吉細田 多穂熊井 初穂
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2004 年 19 巻 4 号 p. 275-279

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抄録
筋線維伝導速度(MFCV)を詳細に調べる目的で正規化ピーク平均法(NPAT)を提案した。等尺性肘屈曲運動中の健常者10人から表面電極列で得た筋電図を,電極の位置が神経筋接合部付近の筋電図データ1と神経筋接合部から充分離れた筋電図データ2に分けた。さらに計算機シミュレーションでMFCVの分布を推定した。その結果,MFCV推定値において筋電図データ2は既存の報告とよく一致していたのに対し,筋電図データ1は異常に大きな値を示した。また,筋電図データ1上のMFCVは筋電図データ2よりも有意に広く分布していることが確認できた。これらのことより,NPATはMFCVの算出に有用で,詳しい筋活動の情報が得られる可能性を示唆した。
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© 2004 by the Society of Physical Therapy Science
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