2005 年 20 巻 3 号 p. 245-248
ノルディックシステムでは可逆的な関節機能障害を対象とし,その改善を目的とするものである。具体的には関節,骨,関節包,靱帯,筋,滑液胞,腱,神経,骨膜,血管などを対象とする。例えば痛みがある場合,何らかの関節機能障害を呈しておれば,その関節機能障害を改善することで痛みを軽減しようとするものである。ここでは腰部・下肢を中心に述べるが,腰部,下肢の痛みに対し,先ずその責任部位がどこにあり,何に由来するのかを鑑別する方法について述べ,その結果責任部位とそれが軟部組織由来のものであると鑑別された場合,その主なアプローチについて述べる。