理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
脳血管障害患者における足関節背屈角度測定方法の検者内信頼性の検討
関口 雄介洲崎 俊男横川 正美三秋 泰一立野 勝彦藤井 博之
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2007 年 22 巻 4 号 p. 457-460

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抄録

足関節背屈角度(以下,DFROM)測定の信頼性を高める対策としてハンドヘルドダイナモメーター(以下,HHD)を用いたDFROM計測を検討した。対象は足関節に整形外科的疾患の既往歴がなく,発症後3ヶ月以上経過した脳血管障害患者10名(平均年齢69.3歳)であった。DFROM測定は足底の中足骨骨頭部にHHDを用いて背屈方向へ圧をかけ,その時のDFROMをデジタルカメラで撮影して行った。実測値は約100 Nの圧時のDFROMとし,予測値は3種類の回帰式を作成し,圧100 NにおけるDFROMを回帰式より求めた。実測値と3種類の予測値ともにICC(1.1)は0.99で「優秀」であった。信頼性が高かった先行研究と本研究との共通点はDFROM測定時に一定した背屈方向への圧を与えていたことであった。

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© 2007 by the Society of Physical Therapy Science
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