23 巻 (2008) 5 号 p. 557-560
〔目的〕深部感覚障害を定量的に測定できるように工夫した「指あわせ試験」の再現性について検討すること。〔対象〕初発脳卒中片麻痺患者30名(脳梗塞20名,脳出血10名)とした。〔方法〕「指あわせ試験」は,対象者を端座位にて閉眼させ,検者が麻痺側上肢を他動的に動かして任意の位置に固定した後,対象者に非麻痺側示指先端を麻痺側示指先端にあわせるよう指示し,この際に両示指間のずれた距離を1 cm単位で測定する方法である。2名の検者(検者A,B)が1名の対象者に対して施行し,検者内および検者間再現性を級内相関係数(intraclass correlation coefficient;ICC)を求めて検討した。〔結果〕検者内再現性を示すICCは0.91,検者間再現性はICCが0.90であった。〔結語〕「指あわせ試験」の再現性は良好なものであった。