理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
ランジ動作におけるステップ幅の違いが下肢関節への力学的負荷に与える影響
深谷 隆史
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2009 年 24 巻 6 号 p. 787-791

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抄録

〔目的〕本研究は,ランジ動作においてステップ幅が異なる時の下肢関節への運動力学的負荷を把握することを目的とした。〔対象〕健常成人男性8名を対象とした。〔方法〕ランジ動作は,最大ステップ幅(Long-Step)と最大ステップ幅の半分(Short-Step)の2種類とした。動作解析装置及び床反力計を用いて下肢関節の運動学的及び運動力学的データを収集し,動作時の股関節,膝関節,足関節の関節力と関節トルクを算出した。〔結果〕Long-stepで上方及び後方への床反力が有意に大きかった。股関節力,膝関節力,足関節力は下方への圧縮力と前方への剪断力がLong-stepで有意に大きな値を示した。関節トルクではLong-stepで股関節屈曲及び足関節底屈トルクが大きく,Short-stepでは膝関節伸展トルクが大きくなることを示した。〔結論〕ランジ動作を運動療法として取り入れる際,下肢関節に対して治療目的に応じてステップの幅を選択しながら行うことが重要であることが示唆された。

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© 2009 by the Society of Physical Therapy Science
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