理学療法科学
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原著
教員アンケート調査からみた理学療法学教育におけるPBLテュートリアルの現状と課題
河西 理恵丸山 仁司
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2010 年 25 巻 5 号 p. 747-754

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抄録

〔目的〕理学療法学教育におけるPBLテュートリアルの現状および課題を明らかにするために,全国の理学療法士養成校の教員を対象にPBLテュートリアルに関するアンケート調査を行った。〔対象と方法〕平成21年11月~12月にかけて全国236の理学療法士養成校の教員に対し郵送でのアンケート調査を行った。〔結果〕有効回答を得た130校うち,現在PBLテュートリアルを実施している養成校は70校,実施していない養成校は60校であった。PBLに関する課題として,実施校では教員間の指導方法や取り組み方の違いが最も多く,未実施校ではPBLの実施方法がよくわからないが最も多かった。〔結語〕より多くの養成校が効果的なPBLを行うためには,PBLに対するガイドラインの作成や教員研修などの教員支援が必要である。

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© 2010 by the Society of Physical Therapy Science
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